【確認】エクストルージョン(MTM)の治療症例②(50歳 女性)
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エクストルージョン(MTM)により抜歯を回避した症例
※MTM・・・Minor Tooth Movement/部分強制・小矯正
▼歯肉縁下まで虫歯になった保存困難な歯を、エクストルージョン(MTM)よって引き上げ、抜歯を回避した症例をご紹介します。
初診時の口腔内
遠心部分の虫歯が大きく、歯肉縁下までおよんでいます。このように歯茎より上に十分な歯質が残っていない場合は、かぶせ物が安定せず予後が悪いため、保存は困難となります。
しかし、こちらの患者さまは歯肉下に十分な歯質が残存しており、保存的な治療を希望されたため、エクストルージョン(MTM)という矯正処置によって、歯肉下にある歯を引っ張り上げ、保存する治療計画を立てました。
エクストルージョン(MTM)の実施
エクストルージョン(MTM)開始からおよそ3ヵ月後の状態です。
根管充填・支台築造
(左)エクストルージョン(MTM)開始からおよそ5ヵ月半後、歯茎より上に十分な歯質が挺出したので、根管充填を行い、支台を構築しました。
年齢/性別 | 50歳/女性 |
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治療期間 | 10ヵ月(補綴セット含む) |
治療回数 | ○回 |
治療費 | エクストルージョン(MTM)66,000円(税込) かぶせ物6,000円(保険内) |
リスク/注意点 | ・経年による色調変化が起こります。 ・部分的に過度な力が加わると欠けることがあります。 |