予防医療・歯周病
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80歳になっても楽しく食事をしていただけるように
下総中山アール歯科では、80歳なってもできるだけご自分の歯で生活していただけることを目指し、虫歯や歯周病から歯を守るための「予防医療」に力を入れております。これまでのような治療中心の歯科利用ではなく、予防を徹底することで天然歯の保存率は大幅に高まります。ぜひ、予防を習慣化し、お口の健康維持に取り組みましょう。
なぜ、日本では予防が軽視されているのか?
一般的に、日本の歯科医療は、欧米に比べて30年遅れていると言われていますが、なぜ、これほどの経済大国である日本が欧米に30年遅れをとっているのでしょうか?これは、科学的、技術的な問題ではありません。日本は今まで治療メインの歯科診療を重視してきたため、予防が大切だという意識づけに取り組んでこなかったことに大きな原因があると言われています。
例えば、欧米では定期的な歯科医院での予防目的の歯科医院への通院は約70%に対し、日本では、残念ながら26%ほどしか定期的な予防目的での歯科医院への通院がありません(下図参照)。
「予防歯科治療」の理解度の違い
出所:ライオン株式会社「三ヶ国のオーラルケア意識調査(2014)」
そして、直近一年間での歯科医院にかかる回数は欧米では平均2.6回未満というデータがある一方で、日本での年間通院回数は平均4.6回というデータがあります(表1参照)。定期的な検診を行わないことにより、日本は欧米に比べて、年平均で約2回も多く歯科医院に足を運んでいます。
歯科医の対する意識の違い
出所:ライオン株式会社HP 「歯磨き・歯科診療の新常識は「予防歯科」!」
また、定期的な検診のイメージが大きく異なるのも一因です。日本では、お掃除をしに歯科医院に行くという感覚がいまだに強いですが、欧米では日頃の自分達の頑張りをチェックしに行き、適切なアドバイスをくれる場所、頼れるパートナーという認識が強いのです。
歯科衛生士担当制で効果的な予防を実施
下総中山アール歯科では、より効果的な予防医療をご提供するため、歯科衛生士担当制を採用しております。歯科衛生士は歯科医師同様、国家資格を有しており、虫歯、歯周病に精通した予防、改善の専門家です。
担当制にすることで患者さま一人ひとりのお口の状態を把握し、的確な処置の実施が可能となります。また、歯周病予防や治療には、生活習慣の改善や長期的な処置が必要となりますので、コミュニケーションをしっかり取り、信頼を深めながら二人三脚で取り組んでいます。
セルフケアとプロフェッショナルケアでより効果の高い予防
虫歯や歯周病の予防は、毎日行っている歯磨きなどのセルフケアが基本です。しかし、お口の中には、歯磨きでは取り除けない歯石やバイオフィルム(細菌の塊)などの頑固な汚れが存在するため、セルフケアだけでは予防が不十分となります。より予防効果を高めるためには、定期的にプロフェッショナルケアを受け、歯石やバイオフィルムの除去が必要となります。
2種類のスケーラーを用いて精度の高い歯石除去
お口に付着した歯垢や歯石を取り除く際には、スケーラーという専用の器具を使用します。下総中山アール歯科では、「超音波スケーラー」と「手用スケーラー」の2つのスケーラーを用いて、精度の高い歯石の除去を実施いたします。
超音波スケーラーで効率的な歯石除去
超音波の振動を利用して歯垢や歯石を除去するスケーラーです。短時間で広範囲の処置が行えるため、お口全体の清掃に使用します。
手用スケーラーで隅々まで除去
歯と歯茎の間や細部にこびりついた歯垢・歯石の除去には、手用スケーラーを使用します。時間はかかりますが、精度の高い歯石除去が可能となります。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の機器を使用して行う歯面清掃のことです。セルフケアでは取り除く事が困難な色素やバイオフィルムといった頑固な汚れを取り除く事ができます。
さらに、つるつるに磨かれた歯面には汚れが付きにくくなるため、高い予防効果を得る事ができます。
エアフローによる負担の少ないクリーニング
当院では、エアフローを使用した歯のクリーニングも行っています。水とアミノ酸粒子(グリシン)・炭酸水素ナトリウム(重曹)のパウダーを噴射し、歯面に付着したバイオフィルムやタバコのヤニ、ステインなどによる汚れを取り除いて行きます。
研磨剤などを使う歯のクリーニングに比べ、歯面を傷付ける事なく清掃が行えます。矯正治療中やインプラントの定期メンテナンスにも有効です。
下総中山アール歯科で実施したエアフローによるクリーニング
▼当院で実際に行ったエアフローによるクリーニングの症例をご紹介します。
【クリーニング前の口腔内】
歯面の着色が気になるとのことでご来院された患者さまです。上顎舌側面の着色が特に目立ちます。
【クリーニング後の口腔内】
保険内のクリーニングだけではしっかりと汚れが取り除けなったため、患者さま相談し、エアフローによるクリーニング(自費)を行いました。
実際に保険内のクリーニングでは落ちなかった着色もきれいに取り除くことができ、患者さまも満足されておりました。
年齢/性別 | 29歳/男性 |
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治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
治療費 | 保険のクリーニング終了後、別途3,300円(税込) |
リスク/注意点 | ・使用するパウダーの成分にアレルギーがある方、妊娠中や呼吸系疾患などを患っている方は受ける事ができません。など |
下総中山アール歯科が施す様々な歯周病治療
歯周病は自覚症状がない初期段階の状態も含めると、およそ80%の方が患っていると言われるほど、とても身近な疾患です。現在成人の歯を失う一番の原因とされていますが、軽度の歯周病であれば、日々の歯磨きをしっかり行い、歯石の除去や歯のクリーニングをすることで症状を改善することも可能です。
しかし、中度~重度にまで進行すると、歯を支える骨を溶かしたり、歯周ポケットの深くに歯石が付着するなど、一般的な治療では改善が難しくなり、歯を失うリスクが高くなります。そこで当院では、患者さまのお口の状態に適した歯周病治療を実施し、できるだけ歯を保存できるよう努めております。
マイクロスコープを用いた精密な歯石除去
中度~重度の歯周病症状に対して、より精度の高い歯石除去のため、マイクロスコープを用いた精密治療を実施いたします。肉眼の30倍の拡大視野の下で、歯周ポケット内部の状態をしっかりと視認しながら、取りこぼしのない正確な歯石除去が可能となります。
また、マイクロスコープを使用することで本来なら外科処置となる症状でも、歯茎を切開せずに症状の改善ができる可能性も高まります。
歯周外科治療で徹底した歯石の除去
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなるため、歯周ポケット内の奥深くに付着した歯石に対して精度の高い処置が困難となります。このような場合には、歯周外科治療を実施することで、症状を改善することができます。
麻酔後に歯肉を剥離し、歯根部分を目で確認しながら、取りこぼしのない的確な歯石除去を行い、感染歯肉を切除して縫合します。負担は多少大きくなりますが、症状の改善に必要な場合には、ご提案いたします。
炭酸レーザーを使用した歯周病菌の殺菌
スケーラーなどを使用して丁寧に歯石の除去を行った後、より歯周病の改善効果を高めるために炭酸レーザーを歯周ポケット内へ照射し、歯周病菌の殺菌をします。
歯周ポケット内の細菌を減らすことにより、歯肉の腫れや痛みを抑え、治癒を早めることができます。
市川市で抜歯回避に努めた歯周病治療をご希望の方へ
下総中山アール歯科では、80歳になっても天然歯を健康な状態で維持していただけるよう、削ったり、抜いたりする可能性の高い虫歯や歯周病の予防に力を入れております。特に抜歯原因一番の歯周病に対しては、一般的な歯周病治療に加え、歯周外科治療やマイクロスコープを使用した精密治療と幅広い治療に対応し、歯の保存に努めております。市川市で歯周病治療をご検討中の方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。