乳歯の虫歯は治療した方がいい?永久歯への影響も解説|市川市の歯医者|下総中山アール歯科

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乳歯の虫歯は治療した方がいい?永久歯への影響も解説

投稿日:2025年4月21日

カテゴリ:小児歯科

▼目次

1. 乳歯の虫歯は治療した方がいいの?

2. 乳歯の虫歯の特徴と進行のしかた

3. 乳歯の虫歯が永久歯に与える影響とは?

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

 

乳歯はやがて抜ける歯だからといって、虫歯になっても放っておいてよいわけではありません。「どうせ生え変わるのに治療は必要なの?」と感じる親御さんもいるかもしれませんが、乳歯の虫歯を放置すると、永久歯の正常な発育や歯並び、噛み合わせ、さらには子どもの全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。今回は、乳歯の虫歯を治療すべき理由や、乳歯特有の虫歯の進行パターン、さらに永久歯に与える影響まで詳しく解説していきます。

 

1. 乳歯の虫歯は治療した方がいいの?

乳歯の虫歯は早期に適切な治療を受けることが重要で、将来の健康な口腔内環境にもつながります。以下にその主な理由を解説します。

①永久歯の道しるべとなる

乳歯は、永久歯が正しい位置に生えてくるための「案内役」です。虫歯で早期に乳歯を失ってしまうと、隣の歯が倒れこんだり位置がズレたりしてしまい、後から生える永久歯のスペースがなくなることがあります。結果として歯並びが乱れ、将来的に矯正が必要になる可能性も高まります。

➁噛む機能を支える

乳歯でしっかりと噛むことは、あごの発育を助けると同時に、胃腸への負担を軽くするためにも大切です。虫歯で痛みがあると噛むことを避けがちになり、片方ばかりで噛む癖がついたり、あごの成長に偏りが出たりすることがあります。

➂発音の形成にも関わる

虫歯によって前歯が欠損した場合、舌の動きや発音に影響を与えることがあります。子どもの言葉の発達にとって、きれいな乳歯の並びは重要な要素です。

④虫歯が進行すると感染が広がる可能性がある

乳歯の虫歯を放置すると、歯の根の先に膿がたまり、歯ぐきや骨に炎症が広がるケースがあります。さらに重度になると、顔の腫れや発熱など、全身に悪影響が及ぶこともあります。

⑤子どもの生活の質に影響する

虫歯による痛みは、食事や睡眠、日常の活動に大きなストレスを与えます。お子さんが泣いたり、食事を嫌がったりといったサインが見られる場合には、早めの受診が望まれます。

乳歯であっても虫歯は放置せず、定期的に歯医者でチェックを受けることが、将来の健康な口腔内環境への第一歩となります。

 

2. 乳歯の虫歯の特徴と進行のしかた

乳歯は永久歯に比べて構造がデリケートで、虫歯になりやすく、進行も早いのが特徴です。そのため、定期的なチェックと早期対応が非常に重要です。以下に、乳歯の虫歯の特徴を解説します。

①エナメル質が薄く、進行が速い

乳歯の表面にあるエナメル質は永久歯よりも薄く柔らかいため、虫歯菌が歯の奥まで進むのに時間がかかりません。小さな虫歯でもあっという間に神経まで到達してしまうケースもあります。

➁見た目では分かりにくい

外からは小さな黒ずみに見えるだけでも、内部ではすでに大きな穴ができていることがあります。視診だけで判断せず、定期的なレントゲン撮影による確認が重要です。

➂痛みを訴えにくい・気づきにくい

小さな子どもは、違和感や痛みをうまく言葉にできないことがあります。「なんとなく元気がない」「食事を残すようになった」などの変化があれば、虫歯が原因の可能性も考えられます。

④隣の歯にうつりやすい

乳歯は歯と歯の間は隙間が少ないため、隣接する歯に虫歯菌が広がりやすく、一つの虫歯が複数本に広がることもあります。そのため、早期の治療で連鎖を防ぐことが重要です。

⑤定期検診による早期発見が不可欠

3〜4ヶ月に1回の定期検診を受けることで、小さな変化も見逃さず、重症化する前に対処することができるでしょう。

 

3. 乳歯の虫歯が永久歯に与える影響とは?

乳歯の虫歯は、放っておくとその後に生えてくる永久歯の健康や位置にまで悪影響を及ぼすことがあります。乳歯と永久歯は、ただの「入れ替わり」ではなく、密接な関係にあるのです。以下に、乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響を解説します。

①永久歯の位置異常を引き起こすことがある

虫歯が原因で乳歯が早期に抜けてしまうと、その空いたスペースに隣の歯が倒れ込んでくることがあります。すると、あとから生える永久歯が本来の位置に生えられず、歯並びが乱れてしまうことがあります。

➁永久歯の発育障害のリスク

乳歯の虫歯が進行し、歯根の先に膿(うみ)がたまると、そのすぐ下にある永久歯に影響を及ぼすことがあります。これにより、永久歯の形成が不完全になったり、歯の質や形に異常が出ることもあります。

➂歯の生える時期の遅れや早まり

重度の虫歯で乳歯を抜歯した場合、永久歯が生える時期や順番に影響が出ることがあります。本来のスケジュール通りに生えないと、上下の噛み合わせにズレが生じることがあります。

④虫歯菌が永久歯にうつる可能性も

乳歯が虫歯だと、口腔内に虫歯菌が多く存在する状態になります。これにより、乳歯の虫歯が永久歯に広がり、早期に虫歯ができてしまうことがあります。永久歯が生えてきたばかりの時期は、まだ歯の質が未熟なため、特に注意が必要です。

⑤矯正治療が必要になることがある

乳歯の早期喪失によって歯並びや噛み合わせが乱れると、見た目だけでなく咀嚼や発音、顎の成長にまで影響を与える可能性があります。その結果、将来的に矯正治療が必要になるケースも少なくありません。

乳歯の虫歯は「永久歯が生えてくるまでの問題」とは言い切れません。将来の歯の健康を守るためにも、乳歯の段階での予防と早期治療が非常に重要です。

 

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

千葉県市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科では、発育段階にあるお子さんの将来を見据えた小児歯科・小児矯正治療を提供しています。
子どもの心身的な負担に配慮しながら、親御さんのお考えや子どもの成長、口腔内の状態を考慮した適切な治療法のご提案に努めています。

①乳歯(子どもの歯)・生え変わったばかりの永久歯(大人の歯)のむし歯予防

むし歯予防の基本はお家でのセルフケアです。お子さんご自身が正しい歯磨きが行えるようレクチャーを行います。また親御さんへ仕上げ磨きのコツや効果的な歯科用品のアドバイスを行っています。
子どもの歯自体をむし歯菌からバリアするためにフッ素塗布やシーラント充填(奥歯の溝を埋める処置)も行っています。

②正常な成長を促して歯並びを改善する小児の「顎顔面矯正」

顎顔面矯正とは、顎(あご)や顔面の骨格のバランスを整える治療のことです。一般的な歯列矯正が「歯をきれいに並べる」ことを目的とするのに対し、顎顔面矯正は「顎の成長や骨格全体の調和を改善する」ことを目的としています。

《顎顔面矯正の特徴》
1. 骨格レベルでの改善
上顎・下顎の位置や大きさのバランスを整える
歯並びだけでなく、顔の非対称や咬み合わせのズレを改善

2. 成長期の子どもを対象にすることが多い

成長を利用して骨格の発育をコントロールできる
早期治療(5~12歳ごろ)により、抜歯や外科手術のリスクを減らせる

3. 成人にも適応される

顎変形症などの場合は、外科手術(外科的矯正)と併用することが多い
成人矯正ではスプリントや外科矯正を組み合わせることもある

《具体的な治療方法》
・急速拡大装置(RPE):上顎を広げるための装置
・フェイシャルマスク:上顎の前方成長を促す
・機能的矯正装置:下顎の成長を誘導

《顎顔面矯正が適応されるケース》
・上顎または下顎が前後的にずれている(出っ歯・受け口)
・顎が狭く、歯が並ぶスペースがない
・顔の左右非対称が気になる
・咀嚼や発音に問題がある

《顎顔面矯正のメリット・デメリット》
◎メリット
・顔全体のバランスが整う
・抜歯を回避できる可能性が高い
・呼吸や発音の改善にもつながる

✖ デメリット
・成長期を過ぎると効果が限定的
・矯正期間が長くなる場合がある
・痛みや違和感を伴うことがある

顎顔面矯正は、特に成長期の子どもにとって有効な治療法ですが、成人でも適応できるケースがあります。患者さんの骨格や症状に応じた適切な治療計画が重要です。

③MFT(口腔筋機能療法)

口腔筋機能療法「MFT」(Oral Myofunctional Therapy)とは、食べる(咀嚼)時、飲む(嚥下)時、発音時、呼吸時の舌や口唇の位置の改善を目的とした各種トレーニングです。MFTを継続して行うことで口腔周囲の筋肉バランスを整え、癖を直すことができます。特に指しゃぶりと舌癖は、MFTでの症状改善が期待できます。
当院は小児口腔発達不全学会の認定資格の「口腔機能支援士(ORFS)」の歯科衛生士が在籍し、導入時の指導説明からアクティビティの指導まで正しい知識の元、子どもの発育をサポートしています。

《使用する装置》
プレオルソ矯正:1時間程のトレーニングと就寝時のマウスピース矯正装着で効果が期待できる、子どもにかける負担をなるべく抑えた治療法です

詳細は以下サイトページをご覧ください。

小児歯科・小児矯正

 

まとめ

乳歯の虫歯は放置してよいものではなく、永久歯の健康や歯並びにも大きな影響を与える可能性があります。乳歯の虫歯は進行が早く気づきにくいため、日頃からのケアと定期検診が非常に重要です。

市川市 下総中山 本八幡周辺で乳歯の虫歯にお悩みの方は、下総中山アール歯科までお問い合わせください。

 

監修:下総中山アール歯科 院長 若林 孝宏

略歴

  • 2007年 明海大学歯学部 卒業
  • 神奈川歯科大学臨床研修
  • 某県法人 勤務
  • 某県法人チーフドクター
  • 某県法人副院長
  • 都内法人副院長
  • 2018年 下総中山アール歯科 開業

所属学会・資格

  • 日本歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 市川市歯科医師会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本顎関節学会
  • 日本顕微鏡学会
  • 日本メタルフリー学会、他
  • 歯科医師臨床研修 指導医
  • 市川市立新井小学校 校医
  • ペリソルブ・カリソルブ認定医

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