治療した歯がまた虫歯に!?再発リスクを下げるには
投稿日:2023年5月22日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは。歯科衛生士の渡辺です。
今回は虫歯治療における詰め物についてのお話しです。
歯の詰め物にはいくつもの種類があり、種類によって耐久性や虫歯の再発リスクが大きく違ってくると知っていますか?
それぞれの特徴を知ったうえで、患者さまそれぞれに合ったものを選択していただきたいのでご紹介していきますね!
コンポジットレジン
前歯や浅い虫歯の治療に使われる歯科用のプラスチックです。
一回の治療で白い詰め物を入れられます。
しかしプラスチックは吸水性があるので着色や変色しやすく、強度は高くないので欠けたり摩耗しやすいです。
メタルインレー
奥歯の歯と歯の間にできた虫歯や噛む面の深い虫歯の場合は型を取り、インレーという部分的な詰め物を作成します。
メタルインレーはその名の通り金属で作る詰め物です。
保険診療の適応なので安価に強度のある金属をいれられますが、虫歯の再発リスクが非常に高いです。
以前の記事でもご紹介しましたが、削った形ぴったりの詰め物を作ることが出来ないので、隙間から虫歯になってしまうのです。
また、金属イオンが溶け出しアレルギーなどの全身疾患の原因となることがわかっています。
CAD/CAMインレー
2022年4月から保険適応となった白い詰め物です。
プラスチックにセラミックの粉末を混ぜた強化プラスチック素材なのですが、その強度は金属やセラミックより劣ります。
安価に白い詰め物を入れられますがプラスチック素材の性質上、虫歯や歯周病の原因となるプラークが付きやすく、経年変化で変色してしまいます。
また、CAD/CAMインレーは保険で適応範囲が決まっているので使える歯が制限されています。
ハイブリットインレー
CAD/CAMインレーと同じようにプラスチックにセラミックを混ぜたものですが、自費診療の素材です。
自費診療なので保険診療よりも費用がかかりますが、セラミックの配合量が保険適応の物よりも多く配合されているので強度が上がっています。
また保険では適応外の歯にも強度的に問題がなければ入れることができます。
セラミックインレー
プラスチックとは違った透明感のある白さでより天然の歯に近い色見の素材です。
金属アレルギーなどの心配もなく、汚れが付きにくい性質もあります。
セラミックにも種類があり、
ジルコニアとオールセラミックはそれぞれ利点が異なります。
見た目がキレイなだけじゃない、予防効果も高い自費診療の素材については次の記事で詳しいお話しをしていきますね。
どの治療方法を選んでも、毎日のケアと定期メンテナンスでのプロフェッショナルケアをしていかなければ、虫歯や歯周病になる可能性は十分にあります。
ただ、詰め物の種類によっては汚れが付きやすかったり詰め物の下の見えないところが虫歯になってしまい、大切にケアをしていても繰り返し治療が必要となってしまいます。
将来的な歯の寿命やアレルギー等の健康への影響もふまえて治療方法を検討してみてくださいね。
患者様のご希望に沿った治療のために、歯とお口の中の状況の説明や、より詳しい説明も行っております。
お気軽にご相談ください。
下総中山アール歯科 歯科衛生士 渡辺
■ 他の記事を読む■