できるだけ歯を削らないカリソルブ治療とは?
投稿日:2024年10月8日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは、下総中山アール歯科院長の若林です
歯科治療において、従来は虫歯や歯の欠損が見られる部分を大きく削って詰め物をすることが一般的でした。しかし、最近では「できるだけ歯を削らない治療」が注目されています。これは歯の健康な部分を可能な限り残し、患者にとって痛みや負担を少なくすることを目的とした治療法です。今回は、この治療法について詳しく解説していきます。
1. 削らない治療のメリット
できるだけ歯を削らない治療のメリットは、多くの患者にとって非常に魅力的です。
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歯の寿命が延びる
歯は一度削ると、再生することはありません。そのため、削る範囲が広いほど歯の寿命が短くなります。削らない治療を選択することで、自然の歯をできるだけ長く保つことができるのです。 -
痛みや不快感が少ない
歯を削る際、痛みを感じる場合があります。削る量が少なくなれば、麻酔の使用や術後の不快感も軽減されます。 -
審美性が高い
自然の歯を残すことで、見た目が美しくなり、詰め物や被せ物が目立ちにくくなります。
2. 当院で行うできるだけ削らない治療
当院では、歯をできるだけ削らずに虫歯を除去する最新の「カリソルブ治療」を取り入れております。
カリソルブ治療で使用される「カリソルブ」という薬剤は、次のような仕組みで虫歯を除去します。まず、カリソルブを虫歯の患部に塗布し、虫歯の部分だけを柔らかくします。その後、特殊な器具を用いて軟化した虫歯部分をそっと除去します。この過程では、虫歯が進行した部分だけがターゲットとなり、健康な歯質にはほとんど影響を与えません。これにより、歯の寿命が延び、削られた歯の弱体化を防ぐことができます。
カリソルブ治療が適しているケース
カリソルブ治療は、特に軽度から中程度の虫歯に適しています。虫歯が進行しすぎている場合や、大きく歯の構造が損なわれている場合は、この治療法が適用できないことがあります。また、子供や高齢者など、できるだけ負担を少なくしたい患者にとっても有効な選択肢です。
ただし、カリソルブ治療はすべての歯科医院で提供されているわけではなく、治療を受けたい場合は、カリソルブを導入している歯科医院を選ぶ必要があります。
3. 日常でできる予防
歯を削らないためには、そもそも虫歯にならないよう予防することが重要です。以下の点を意識することで、削らずに済む状態を保つことができます。
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定期検診を受ける
早期発見がカギです。初期の虫歯であれば、削らずに治療できる場合が多いため、定期的な歯科検診を受けることが大切です。 -
フッ素入り歯磨き粉の使用
フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に役立ちます。毎日のブラッシングにフッ素入り歯磨き粉を使用することをおすすめします。 -
バランスの良い食生活
糖分の多い食事は虫歯の原因になります。糖分を控えめにし、野菜や果物などのビタミン豊富な食材を摂ることで、歯の健康を保つことができます。
4. まとめ
できるだけ歯を削らない治療は、現代の歯科医療において大変重要なトピックです。歯を大切にし、削らないための治療法や予防策をしっかり取り入れることで、健康な歯を長く保つことができます。
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