小児歯科での押さえつけはどこまで必要?その理由と問題点、対処法を解説|市川市の歯医者|下総中山アール歯科

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小児歯科での押さえつけはどこまで必要?その理由と問題点、対処法を解説

投稿日:2025年5月16日

カテゴリ:未分類

▼目次

1. 小児歯科での押さえつけが必要なのはどんな時?

2. 小児歯科での押さえつけ治療における問題点とその影響

3. 小児歯科治療が難しいお子さんへの対応方法

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

 

小児歯科での押さえつけは、治療中に子どもが動いてしまうことを防ぐために行われる場合があります。しかし、必要以上に強く押さえつけることが、子どもにとって不安や恐怖を引き起こす原因となることも少なくありません。 今回は、小児歯科での押さえつけの必要性や、押さえつけによる問題や影響、対処法について詳しく解説します。

 

1. 小児歯科での押さえつけが必要なのはどんな時?

子どもが歯科治療を受ける際に押さえつけられると聞いたことがある方もいるかもしれません。これは「抑制治療」と呼ばれ、一部のケースでは実際に使用されることもありますが、あくまで最終手段として位置付けられており、現在では極力避ける方針が主流です。抑制治療が行われるかどうかは、子どもの年齢や発達状況、治療の緊急性などを総合的に考慮して判断されます。 以下に、小児歯科での押さえつけが必要なケースを解説します。

①急を要する治療が必要なとき

重度のむし歯など、治療を先延ばしにすると健康に重大な影響を及ぼす可能性がある場合は、最小限の時間で処置を終えるために抑制が検討されることがあります。

②リスクを避けるため

治療中に急に体を動かしてしまうと、器具で口の中を傷つけるリスクがあります。どうしても動きを止めなければならない場合に限り、体を固定する方法が取られることもあります。

③本人が理解できない年齢の場合

2~3歳の子どもでは、説明しても治療の必要性を理解できないことがあります。その際、やむを得ず治療を行う場合に一時的な抑制が用いられることもあります。 ただし、これらは例外的な対応であり、多くの歯医者では「子ども自身が納得して治療に臨めるようにする」ことを第一に考えています。抑制治療がどうしても不安な場合は、事前に歯医者に相談し、対応方針を確認しておくと良いでしょう。

 

2. 小児歯科での押さえつけ治療における問題点とその影響

抑制治療は一部の状況で用いられることがありますが、多くの小児歯科では慎重に検討されています。その理由は、心身への影響を含むさまざまな問題があるためです。以下に、小児歯科で押さえつける問題点とその影響について解説します。

①精神的なトラウマのリスク

無理に押さえつけられた経験は、子どもにとって強い恐怖体験となることがあります。この記憶が残ると、将来にわたって歯科治療への恐怖心が植え付けられ、通院を避けるようになる可能性があります。

②親子関係への影響

無理に抑制すると、子どもが「なぜ親が自分を助けてくれなかったのか」と感じてしまうことがあります。結果的に、親への信頼感が揺らぐなど、心理的な影響が出ることも考えられます。

③治療の質が下がる可能性

暴れる子どもを無理に治療しようとすると、細かい操作が難しくなり、適切な治療ができなくなることもあります。歯科医師にとってもリスクの高い選択肢です。

 

3. 小児歯科治療が難しいお子さんへの対応方法

歯科治療に強い抵抗を示すお子さんに対しては、無理に治療を進めるのではなく、一人ひとりの性格や反応に応じた工夫が求められます。小児歯科では以下のような方法で、子どもが落ち着いて治療を受けられるよう配慮がされています。

①「トレーニング診療」の導入

治療前に診察室の雰囲気に慣れてもらい、実際に使う機械の音を聞いたり、口を開ける練習をしたりすることで、恐怖心を和らげていきます。治療器具を見せながら「これはお口のシャワーだよ」と伝えるなど、遊び感覚で慣れてもらう工夫がされます。

②言葉かけや態度の工夫

「痛くないからね」といった言葉ではなく、「ちょっとチクッとするよ。でもすぐ終わるからね」といった、正直で不安を和らげる声かけが行われます。子どもは大人の表情や声のトーンにも敏感なため、落ち着いた態度も重要です。

③保護者と一緒に行う関わり

保護者が子どもの治療に立ち会い、応援してくれるだけでも、子どもは心の安定を得られるでしょう。時には親子で一緒に治療の意味を話し合いながら、前向きに受け入れる姿勢を育てていくことも大切です。 子どもの治療への不安は成長とともに和らいでいくことが多く、焦らず段階的に取り組むことで、治療への抵抗感を減らすことが期待できます。

 

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

千葉県市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科では、発育段階にあるお子さんの将来を見据えた小児歯科・小児矯正治療を提供しています。
子どもの心身的な負担に配慮しながら、親御さんのお考えや子どもの成長、口腔内の状態を考慮した適切な治療法のご提案に努めています。

①乳歯(子どもの歯)・生え変わったばかりの永久歯(大人の歯)のむし歯予防

むし歯予防の基本はお家でのセルフケアです。お子さんご自身が正しい歯磨きが行えるようレクチャーを行います。また親御さんへ仕上げ磨きのコツや効果的な歯科用品のアドバイスを行っています。
子どもの歯自体をむし歯菌からバリアするためにフッ素塗布やシーラント充填(奥歯の溝を埋める処置)も行っています。

②正常な成長を促して歯並びを改善する小児の「顎顔面矯正」

顎顔面矯正とは、顎(あご)や顔面の骨格のバランスを整える治療のことです。一般的な歯列矯正が「歯をきれいに並べる」ことを目的とするのに対し、顎顔面矯正は「顎の成長や骨格全体の調和を改善する」ことを目的としています。

《顎顔面矯正の特徴》
1. 骨格レベルでの改善
上顎・下顎の位置や大きさのバランスを整える
歯並びだけでなく、顔の非対称や咬み合わせのズレを改善

2. 成長期の子どもを対象にすることが多い

成長を利用して骨格の発育をコントロールできる
早期治療(5~12歳ごろ)により、抜歯や外科手術のリスクを減らせる

3. 成人にも適応される

顎変形症などの場合は、外科手術(外科的矯正)と併用することが多い
成人矯正ではスプリントや外科矯正を組み合わせることもある

《具体的な治療方法》
・急速拡大装置(RPE):上顎を広げるための装置
・フェイシャルマスク:上顎の前方成長を促す
・機能的矯正装置:下顎の成長を誘導

《顎顔面矯正が適応されるケース》
・上顎または下顎が前後的にずれている(出っ歯・受け口)
・顎が狭く、歯が並ぶスペースがない
・顔の左右非対称が気になる
・咀嚼や発音に問題がある

《顎顔面矯正のメリット・デメリット》
◎メリット
・顔全体のバランスが整う
・抜歯を回避できる可能性が高い
・呼吸や発音の改善にもつながる

✖ デメリット
・成長期を過ぎると効果が限定的
・矯正期間が長くなる場合がある
・痛みや違和感を伴うことがある

顎顔面矯正は、特に成長期の子どもにとって有効な治療法ですが、成人でも適応できるケースがあります。患者さんの骨格や症状に応じた適切な治療計画が重要です。

③MFT(口腔筋機能療法)

口腔筋機能療法「MFT」(Oral Myofunctional Therapy)とは、食べる(咀嚼)時、飲む(嚥下)時、発音時、呼吸時の舌や口唇の位置の改善を目的とした各種トレーニングです。MFTを継続して行うことで口腔周囲の筋肉バランスを整え、癖を直すことができます。特に指しゃぶりと舌癖は、MFTでの症状改善が期待できます。
当院は小児口腔発達不全学会の認定資格の「口腔機能支援士(ORFS)」の歯科衛生士が在籍し、導入時の指導説明からアクティビティの指導まで正しい知識の元、子どもの発育をサポートしています。

《使用する装置》
プレオルソ矯正:1時間程のトレーニングと就寝時のマウスピース矯正装着で効果が期待できる、子どもにかける負担をなるべく抑えた治療法です

詳細は以下サイトページをご覧ください。

小児歯科・小児矯正

 

まとめ

小児歯科での押さえつけは、やむを得ない場合に限られた対応として行われます。子どもの心身への影響を最小限にするためにも、適切な判断と配慮が大切です。保護者と歯科医師が連携し、子どもが落ち着いて治療を受けられる雰囲気づくりを心がけましょう。 市川市 下総中山 本八幡周辺で、子どもの歯科治療に不安を感じている方は、下総中山アール歯科までお問い合わせください。

 

監修:下総中山アール歯科 院長 若林 孝宏

略歴

  • 2007年 明海大学歯学部 卒業
  • 神奈川歯科大学臨床研修
  • 某県法人 勤務
  • 某県法人チーフドクター
  • 某県法人副院長
  • 都内法人副院長
  • 2018年 下総中山アール歯科 開業

所属学会・資格

  • 日本歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 市川市歯科医師会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本顎関節学会
  • 日本顕微鏡学会
  • 日本メタルフリー学会、他
  • 歯科医師臨床研修 指導医
  • 市川市立新井小学校 校医
  • ペリソルブ・カリソルブ認定医

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