痛みのある虫歯だけじゃない!?
投稿日:2023年5月8日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは、歯科衛生士の岩井です。
前回虫歯の原因についてお話がありました。
今回のテーマは虫歯の大きさについてお話ししていきたいと思います。
まず虫歯は五段階に分かれます。みなさんご存知でしたか…?
そして虫歯の大きさによって治療法が変わります。
今から1つずつ紹介していきたいと思います。
▶︎Co(シーオー)
初期の虫歯の段階で、歯の表面が白っぽい茶色で穴は空いていない。
痛みなどの自覚症状はないことがほとんどです。
[治療法]
削ったりはせず、経過観察になることが多いです。
ご自身での手入れはもちろん、定期検診でのチェックもすごく大切になります。
▶︎C1(シーワン)
歯の表面のエナメル質という層が虫歯状態で、
歯の表面は白く濁っていたり黒くなっていて、表面は溶けてザラザラしてきます。
症状はほとんどないか、わずかにしみる程度です。
[治療法]
虫歯に冒された部分を削って、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。
▶︎C2(シーツー)
虫歯がエナメル質の下にある象牙質にまで達してる状態。
歯の表面は茶褐色や黒く変色してきます。
歯の神経(歯髄)までは達していませんが冷たい物や甘いものがしみるようになり、
時々痛むときもあります。
[治療法]
前歯や浅い虫歯歯肉の付け根の虫歯はレジン(歯科用プラスチック)等で詰めて様子を見ます。
奥歯の歯と歯の間にできた虫歯や噛む面の深い虫歯の場合は型を取り、インレーという部分的な詰め物を作成します。
※詰め物はいくつか種類があるので、別ページにて詳しくお話します。
▶︎C3(シースリー)
虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行した状態で熱いものがしみたり、何もしなくてもズキズキした痛み。
そして触ったり叩いたりすると激痛が走ったりするようになります。
[治療法]
虫歯を削り取ったあと、歯の神経(歯髄)を取って神経の入っていた根の中を洗浄・消毒して薬を詰めます。
この状態のまま神経を残すと化膿したり、しみたりしてしまうのでしっかりと取り除かなくてはなりません。
そして根っこの中はすごく細く、狭いのでたった1回の治療では終わらず、何回かかかります。
▶︎C4(シーフォー)
歯の大部分が無くなり、神経が完全に死んでしまった状態です。
神経が死んでしまっているので、冷たいもの、熱いものに対しての痛みは感じません。
しかし歯の根っこの先で膿が溜まったり、腫れだしたりすると、頬や顎がパンパンに腫れるとともに激痛が生じることがあります。
[治療法]
ここまで放置をしてしまうと治療は極めて難しくなります。
ほとんどの場合が抜歯になります。
抜歯後はブリッジ、入れ歯、インプラントなどで失った部分を補わなければ、
噛み合わせが合わなくなり、他の残ってる歯もダメにしてしまいます。
このように虫歯でも大きさによって、処置の内容が変わってきます。
「虫歯治した=完治」ではなく、
一度虫歯になった箇所はしっかりとご自身でメインテナンスをしないと再度虫歯になってしまいます。
虫歯になってしまったのは、何かしらの原因があります。
どうして虫歯になってしまったのか?
もう1度虫歯にならない為にはどうしたら良いのか?
考えることがとても大切です。
そして早期発見・早期治療も大切です。
ご自身でのブラシだけでは賄えない部分もあります。
その為私たちが行うプロフェッショナルケアとご自身の生活習慣、ブラッシングを見直すことにより、更に予防力が強くなります。健康でいる為にも一緒に予防していきましょう♪
治療がいくつかあって、分からないことや不安なことがありましたらいつでも聞いてくださいね!
次回は詰め物について詳しくお話していきます。
下総中山アール歯科 歯科衛生士 岩井
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