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レーザー治療って最近よく聞くけど一体どんなことをするの?

投稿日:2024年4月10日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは、下総中山アール歯科院長の若林です。

最近は、レーザー治療器を保有する歯科医院も増えており、多くの人が「レーザー治療だと、痛みが少ないらしい」というレベルの知識は持っているのではないでしょうか?

そこで今回は歯科用レーザー治療器についてお伝えしたいと思います。

虫歯治療で使用するのはエルビウムヤグレーザー!

いわゆる「虫歯のレーザー治療」で用いられるのは、エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)です。

エルビウムヤグレーザーには、水分子にエネルギーを与えて、水蒸気爆発を起こす力があります。水蒸気爆発の力で、虫歯になった歯質を削るわけです。虫歯になった象牙質は、健全な象牙質より水分の含有量が多くなります。そのため、水蒸気爆発により、選択的に虫歯の部分を削ることが可能になります。

歯周病治療にも、エルビウムヤグレーザー!

一般に、重度の歯周病に対しては「フラップ手術」と呼ばれる外科治療をおこないます。歯茎を切開して歯根を露出させ、感染組織・歯石を掻き取る術式です。このとき、歯根にエルビウムヤグレーザーを照射すると、水蒸気爆発の力で効率的に歯石除去・殺菌が可能になります。スケーラー(金属の器具)で掻き取るよりも効率的になります。

 

炭酸ガスレーザーは、軟組織に適している

炭酸ガスレーザーは「軟組織に適している」と表現されることが多い機器です。軟組織というのは皮膚・粘膜・歯肉などの総称になります。骨・歯などの硬い組織ではなく、やわらかい組織を切開するのに向いている…ということです。「レーザーメス」と表現すれば、実態が掴みやすいと思います。

血液を凝固させる性質があることから、止血に優れています。「切開と同時に止血する」ということになり、少々の切開なら縫合の必要もありません。軟組織の切開に関していえば、とても利便性の高い機器といえます。

口内炎の治療に炭酸ガスレーザー

基本的に、口内炎はステロイド剤などで消炎(自然治癒の促進)を目指します。しかし、何度も同じ場所に繰り返すようなケースでは、炭酸ガスレーザーで患部を灼くこともあります。

特に、白い潰瘍が現れる「アフタ性口内炎」を繰り返しているようなケースでは、炭酸ガスレーザーによる治療が選択されることも多いです。「レーザーを照射した瞬間に口内炎の痛みがなくなった」と感じる人が多く、すぐに口内炎を治したい…という患者さんに適した方法です。

まとめ

エルビウムヤグレーザーを中心に、歯科治療におけるレーザー治療の位置づけはどんどん重要になってきています。

ただし、保険適用外の用途でレーザーを使用するなら、歯科医師の説明をよく聞き、費用・期待される作用などに十分納得の上で治療を受けるようにしましょう。

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