子どもは歯周病になる?知っておきたい症状と予防法|市川市の歯医者|下総中山アール歯科

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子どもは歯周病になる?知っておきたい症状と予防法

投稿日:2025年5月27日

カテゴリ:小児歯科

▼目次

1. 子どもは歯周病になる?どんな症状?

2. 子どもの歯ぐきに異常を感じたときの対応

3. 子どもの歯周病予防法

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

 

歯周病というと「大人の病気」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、実は子どもでも歯周病になることがあります。特に、歯ぐきが赤く腫れたり、歯みがきのときに血が出たりする症状が見られる場合は、早めの対応が重要です。子どもの歯周病は進行が早く、大人と同じように歯を支える骨に影響が出るケースもあります。将来的な歯並びや口の健康に関わることもあるため、親御さんが正しい知識を持っておくことが大切です。 今回は、子どもの歯周病の症状や対応法、そして予防のために家庭でできるケア方法について解説します。

 

1. 子どもは歯周病になる?どんな症状?

子どもでも歯周病になる可能性は十分にあり、主に「歯肉炎(しにくえん)」として現れます。これは歯周病の初期段階で、放っておくとより深刻な「歯周炎」に進行してしまうことがあります。 歯肉炎・歯周炎の症状は以下のようなものです。

①歯ぐきの腫れ・赤み

健康な歯ぐきはピンク色をしていますが、炎症が起きると赤く腫れてしまいます。触れると痛がることもあります。

②歯みがき時の出血

歯ブラシを当てたときやフロスを使ったときに歯ぐきから出血するのは、炎症のサインです。痛みを伴わないこともあるため、出血に気づきにくいことがあります。

③口臭が強くなる

口腔内の汚れや炎症によって、子どもでも口臭が目立つことがあります。歯みがき後もにおいが取れない場合は注意が必要です。

④歯ぐきが下がる

進行すると、歯ぐきが少しずつ下がって歯が長く見えるようになることがあります。これは、歯を支える組織が破壊されているサインです。

⑤膿が出る

炎症が悪化すると、歯ぐきから膿が出るケースもあります。これはすでに感染が進行している状態であり、早急に歯科医院を受診すべきサインです。 こうした症状が見られた場合は「成長過程だから」と軽視せず、早めに歯科医師に相談しましょう。子どもは大人よりも歯周組織がやわらかく炎症が進みやすいため、迅速な対応が重要です。

 

2. 子どもの歯ぐきに異常を感じたときの対応

子どもの歯ぐきに異常を感じたとき、どのように対応すべきかを知っておくことは、将来的な歯の健康を守るうえで大きな意味を持ちます。以下は具体的な対応のステップです。

①まずは口の中を確認する

出血や腫れが見られる場合、まずは歯ぐきの色や状態、歯の汚れ具合をチェックします。歯ぐきが赤く腫れていたり、白い汚れが歯の根元に付着していたら、プラーク(細菌のかたまり)が原因の可能性があります。

②日頃の歯みがき習慣を振り返る

磨き残しが続いていると、歯周病のリスクが高まります。特に、奥歯や歯と歯の間は磨きにくいため、仕上げ磨きをしているかどうか確認しましょう。

③歯科医院でのチェックを受ける

歯科医院でのクリーニングや検査を受け、プラークや歯石の除去、症状の早期発見・早期治療を行いましょう。必要に応じて、子ども向けの歯周病治療も行われます。3~6ヶ月ごとの定期検診を続けることで、子どもの口内環境を良好に保つことが期待できます。

④生活習慣も見直す

お菓子やジュースの頻度、寝る前の飲食など、むし歯だけでなく歯周病にも関係する生活習慣を見直しましょう。特に寝る前の糖分摂取は注意が必要です。 以上の対応を踏まえることで、子どもの歯周病リスクを大幅に減らすことが可能です。親御さんの観察力と判断が、お子さんの未来の口腔健康を左右する大きなポイントになります。

 

3. 子どもの歯周病予防法

子どもの歯周病を未然に防ぐためには、日常生活のなかでの予防習慣がとても大切です。ここでは、家庭で実践できる予防法を具体的にご紹介します。

①正しい歯みがきの習慣を身につける

歯周病予防の基本は、毎日の歯みがきです。食べかすや細菌が歯と歯ぐきの間に残ると炎症の原因になります。小学生以下の子どもはまだ手先が不器用なことが多いため、少なくとも小学校中学年までは親御さんによる仕上げ磨きが必要です。特に奥歯や歯と歯の境目は丁寧に磨きましょう。

②フロスや歯間ブラシを使う習慣をつける

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の隙間にたまったプラークを取り除くには、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が効果的です。幼児や小学校低学年の子どもには、親が手伝って使用してあげると良いでしょう。慣れてきたら自分で使えるよう練習しましょう。

③食生活を見直す

歯ぐきの健康には栄養バランスの取れた食事も重要です。野菜やたんぱく質、カルシウムを多く含む食品を意識して取り入れましょう。また、間食が多かったり、ジュースやお菓子など糖分の多い食品の頻度が高いと、口の中が酸性に傾きやすくなり、炎症の原因になります。食後は早めに歯みがきをするように心がけましょう。

④口呼吸を改善する

口で呼吸する癖があると、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。これは歯周病の原因にもなるため、鼻呼吸を促すことが大切です。寝ているときに口が開いている、いびきをかくなどの症状がある場合は、小児科や耳鼻科での相談も視野に入れましょう。

⑤定期的に歯科検診を受ける

3~6ヶ月に1回は定期検診を受けることをおすすめします。歯科医院では、プラークや歯石の除去、歯ぐきの状態チェックなどが行われます。子どもに合ったブラッシング指導や生活習慣のアドバイスも受けられ、予防意識の高まりも期待できます。

⑥フッ素塗布やシーラントの活用

歯の表面を強化するフッ素塗布や、奥歯の溝を埋めるシーラントは、むし歯予防だけでなく歯周病予防効果が期待されます。歯を守るバリア機能として予防策のひとつとして活用されることもあります。 子どもの歯周病は予防が何よりも重要です。毎日のケアを習慣化することで、将来的なむし歯や歯周病のリスクを大幅に下げる可能性もあります。

 

4. 市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科の小児歯科・小児矯正

千葉県市川市 下総中山・本八幡の歯医者 下総中山アール歯科では、発育段階にあるお子さんの将来を見据えた小児歯科・小児矯正治療を提供しています。
子どもの心身的な負担に配慮しながら、親御さんのお考えや子どもの成長、口腔内の状態を考慮した適切な治療法のご提案に努めています。

①乳歯(子どもの歯)・生え変わったばかりの永久歯(大人の歯)のむし歯予防

むし歯予防の基本はお家でのセルフケアです。お子さんご自身が正しい歯磨きが行えるようレクチャーを行います。また親御さんへ仕上げ磨きのコツや効果的な歯科用品のアドバイスを行っています。
子どもの歯自体をむし歯菌からバリアするためにフッ素塗布やシーラント充填(奥歯の溝を埋める処置)も行っています。

②正常な成長を促して歯並びを改善する小児の「顎顔面矯正」

顎顔面矯正とは、顎(あご)や顔面の骨格のバランスを整える治療のことです。一般的な歯列矯正が「歯をきれいに並べる」ことを目的とするのに対し、顎顔面矯正は「顎の成長や骨格全体の調和を改善する」ことを目的としています。

《顎顔面矯正の特徴》
1. 骨格レベルでの改善
上顎・下顎の位置や大きさのバランスを整える
歯並びだけでなく、顔の非対称や咬み合わせのズレを改善

2. 成長期の子どもを対象にすることが多い

成長を利用して骨格の発育をコントロールできる
早期治療(5~12歳ごろ)により、抜歯や外科手術のリスクを減らせる

3. 成人にも適応される

顎変形症などの場合は、外科手術(外科的矯正)と併用することが多い
成人矯正ではスプリントや外科矯正を組み合わせることもある

《具体的な治療方法》
・急速拡大装置(RPE):上顎を広げるための装置
・フェイシャルマスク:上顎の前方成長を促す
・機能的矯正装置:下顎の成長を誘導

《顎顔面矯正が適応されるケース》
・上顎または下顎が前後的にずれている(出っ歯・受け口)
・顎が狭く、歯が並ぶスペースがない
・顔の左右非対称が気になる
・咀嚼や発音に問題がある

《顎顔面矯正のメリット・デメリット》
◎メリット
・顔全体のバランスが整う
・抜歯を回避できる可能性が高い
・呼吸や発音の改善にもつながる

✖ デメリット
・成長期を過ぎると効果が限定的
・矯正期間が長くなる場合がある
・痛みや違和感を伴うことがある

顎顔面矯正は、特に成長期の子どもにとって有効な治療法ですが、成人でも適応できるケースがあります。患者さんの骨格や症状に応じた適切な治療計画が重要です。

③MFT(口腔筋機能療法)

口腔筋機能療法「MFT」(Oral Myofunctional Therapy)とは、食べる(咀嚼)時、飲む(嚥下)時、発音時、呼吸時の舌や口唇の位置の改善を目的とした各種トレーニングです。MFTを継続して行うことで口腔周囲の筋肉バランスを整え、癖を直すことができます。特に指しゃぶりと舌癖は、MFTでの症状改善が期待できます。
当院は小児口腔発達不全学会の認定資格の「口腔機能支援士(ORFS)」の歯科衛生士が在籍し、導入時の指導説明からアクティビティの指導まで正しい知識の元、子どもの発育をサポートしています。

《使用する装置》
プレオルソ矯正:1時間程のトレーニングと就寝時のマウスピース矯正装着で効果が期待できる、子どもにかける負担をなるべく抑えた治療法です

詳細は以下サイトページをご覧ください。

小児歯科・小児矯正

 

まとめ

子どもでも歯周病になる可能性があり、早期に対応しなければ将来的な歯並びや口腔の健康に大きな影響を与えることがあります。歯ぐきの腫れや出血、口臭などのサインを見逃さず、早めの歯科受診と日常のケアを徹底することが大切です。予防の基本は、毎日の正しい歯みがきと定期検診。お子さんの健康な歯を守るためにも、親御さんの正しい知識と行動が求められます。 市川市・下総中山エリアで子どもの歯周病に関するご相談は下総中山アール歯科までお問い合わせください。

 

監修:下総中山アール歯科 院長 若林 孝宏

略歴

  • 2007年 明海大学歯学部 卒業
  • 神奈川歯科大学臨床研修
  • 某県法人 勤務
  • 某県法人チーフドクター
  • 某県法人副院長
  • 都内法人副院長
  • 2018年 下総中山アール歯科 開業

所属学会・資格

  • 日本歯科医師会
  • 千葉県歯科医師会
  • 市川市歯科医師会
  • 日本顎咬合学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本歯周病学会
  • 日本顎関節学会
  • 日本顕微鏡学会
  • 日本メタルフリー学会、他
  • 歯科医師臨床研修 指導医
  • 市川市立新井小学校 校医
  • ペリソルブ・カリソルブ認定医

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